2030.01.01 Tue 09:00
はじめまして、ようこそお越しいただきました。
当ブログはオリジナルのBL小説です。
なにぶん素人の小説なので、未熟な部分や知識不足な面があるかと思いますが、
あくまでフィクションなのでご容赦ください。
BLを嫌悪される方や同性愛に偏見を持たれる方は閲覧しないで下さい。
苦情や文句などは一切受け付けません。
嫌なら読まない!がお互いの為です……。
誹謗、中傷、嫌味等の悪意あるコメントはお断りします。
上記の様なコメントは削除の上、スルーします。
著作権は放棄していません。
無断での転載、利用などもおやめください。
それでは!自己責任でお読み下さい。
読んでやってもいいよというお客様は、どうぞごゆっくりお楽しみ下さいませーーーー
目次
Caffè Zagara フレンチシェフ×カフェ店主
読み切り作品
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Caffè Zagara フレンチシェフ×カフェ店主
読み切り作品
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2012.07.09 Mon 01:22
「な、なんでそんな事!?」
「ふん!なんと言っても可愛い弟だ。お前の考えている事ぐらいアタシにはお見通しだよ。今日の音合わせもイマイチだし、それにこの間から様子もおかしかったからな」
鼻で笑いながらアネキは俺の隣に腰掛けた。すると俺たちの会話を聞いていた2人のアニキも、怪訝な表情をしながらこちらへ近づいてきた。
「なになに?お前また恋してるのか?」
「おいおい!まさか相手はまた春名じゃねぇだろうな」
2人のアニキの言葉に俺は茫然自失となった。“また”って何だ?2回も“また”と言われたぞ!いや、そんなことより、どうしておれが春名先輩を好きだと知ってるんだ!?
「な、な、な、な……!なんで先輩の事知ってるんだよ!!!」
普段、物事に動じる事などない俺だが、さすがに兄弟たちに全てが知られてるとあっては、つい取り乱してしまった。
「……あのな、お前、中学の頃から有名だったぞ!なぁ?」
「ああ。いつの頃からか春名にけんかを吹っかけようとすると、何故か学ラン姿のデカいリーマンが必ず前に立ちふさがる……って、お前の事だろ?」
そういえば一匹狼の春名先輩に対して、裏番として有名だった兄貴たち。特に次男は春名先輩と同じ学年だったのだ。
まさか自分が地元でそんなに有名だったとは……。だが、なんでそれだけの証言で俺だと言い切れるのだ。本当にリーマンが先輩を守っていたかもしれないじゃないか!……って、ありないか。
「だからって、なんで俺って!!」
「なんで、って……お前、俺らの弟だろ?やられた中に何人か俺たちの舎弟がまざっていたんだ。春名は一匹狼だったしな。当然、奴らはお前の事も知っていたし。うちは弟まで地味に強いって、結構有名だったんだぞ!」
言いながら次男は今更なのに、何故か胸を張りながら俺に対して“えっへん!”と、威張ってみた。しかし、上のアニキは苦虫を潰したような顔をしている。
「でも、まあやめとけよ。これから俺たちは華々しく音楽シーンにデビューするんだぜ?なのにメンバーの弟がホモって!」
「いや、いや!ありえないっしょ!無理っしょ!ファンの女子がひいちゃうしょ!」
「む、無理なんかじゃ……!」
うちの凶暴なアニキたちが顔を見合わせて俺の恋路を全面的に否定する。だが、いつもは大人しい俺も、こと春名先輩に関しては黙っちゃいられない。
いつか俺はでっかい人間になって、春名先輩を迎えにいくのだ。そして2人は永遠に幸せに……。
アニキたちに反論し、怒鳴ろうとしたその時、2人のアニキが突然苦しみ始めた。
「いでででっ!!」
「痛い!アネキ、何すんだよ!」
アニキたちの顔をアイアンクローで締め付けたのは、我が家の女王であるアネキだった。そのままアニキ2人を投げ飛ばし、アネキは俺の襟元を掴んでいった。
「てめえらグダグダとつまらない事、言ってんじゃねぇ!男だろうが女だろうが、愛は愛だ!……なあ、ソイツの事、本気で好きなんだろう?」
「あ、ああ……!」
「ならちゃんとケジメをつけな。明日の晩、アタシ達は勝負を賭けたツアーに出る。今はアタシ達にとって大事な時期だ。中途半端な気持ちで演奏されたくないからな!」
そう……明日からインディーズで発売した新曲を引っさげて、俺たちは全国ツアーへ出るのだ。地元へ帰って来るのはひと月後の予定だった。
それに先輩だってこの祭りが終わったら、またどこか別のお祭り会場へと行ってしまうだろう。いつかビッグになったら迎えに行くなどと偉そうに言っているが、本当の所、今度いつ会えるかなんてわからないのだ。
だから先輩に告白するなり、せめて連絡先を聞いておく必要がある。
長年の想いを俺は先輩へ告げる事が出来るのだろうか。いや、このタイミングを逃したら一生、後悔するに違いない。
こうしてアネキが俺の背中を押してくれた事は素直に嬉しかった。
「明日、お前のバイトが終わったら、迎えに行くからな。そのままツアーへ出る。0時だ!0時に神社の前で待ち合わせだ。1分でも遅れたら承知しないからな!」
「わ、わかった!」
「それまでにケリをつけておくんだ。わかったか?」
「おう!」
本来なら23時にバイトを終えて迎えにきてもらうはずだった。最初のライブ会場はかなり遠方にある為、0時出発なら翌日のリハーサル時間ぎりぎりにしか到着しないだろう。
まさかアネキがここまで譲歩してくれるとは思わなかったし、俺の恋愛を認めてくれるとは思わなかった。
相手は男だし、元ヤンキーだし、俺たちはプロデビュー間近だし……。
「……アネキ、ありがとうな」
「ふん!……知らねーよ」
俺に礼を言われたアネキは、珍しく照れた様子でぽりぽりと頭をかいた。
目次へ 5話へ 7話へ
凶暴なネーちゃんが背中を押してくれました^^
ニイちゃん達は弟であるが故、ボコボコです><;
さて告白は上手くいくでしょうかwww

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「ふん!なんと言っても可愛い弟だ。お前の考えている事ぐらいアタシにはお見通しだよ。今日の音合わせもイマイチだし、それにこの間から様子もおかしかったからな」
鼻で笑いながらアネキは俺の隣に腰掛けた。すると俺たちの会話を聞いていた2人のアニキも、怪訝な表情をしながらこちらへ近づいてきた。
「なになに?お前また恋してるのか?」
「おいおい!まさか相手はまた春名じゃねぇだろうな」
2人のアニキの言葉に俺は茫然自失となった。“また”って何だ?2回も“また”と言われたぞ!いや、そんなことより、どうしておれが春名先輩を好きだと知ってるんだ!?
「な、な、な、な……!なんで先輩の事知ってるんだよ!!!」
普段、物事に動じる事などない俺だが、さすがに兄弟たちに全てが知られてるとあっては、つい取り乱してしまった。
「……あのな、お前、中学の頃から有名だったぞ!なぁ?」
「ああ。いつの頃からか春名にけんかを吹っかけようとすると、何故か学ラン姿のデカいリーマンが必ず前に立ちふさがる……って、お前の事だろ?」
そういえば一匹狼の春名先輩に対して、裏番として有名だった兄貴たち。特に次男は春名先輩と同じ学年だったのだ。
まさか自分が地元でそんなに有名だったとは……。だが、なんでそれだけの証言で俺だと言い切れるのだ。本当にリーマンが先輩を守っていたかもしれないじゃないか!……って、ありないか。
「だからって、なんで俺って!!」
「なんで、って……お前、俺らの弟だろ?やられた中に何人か俺たちの舎弟がまざっていたんだ。春名は一匹狼だったしな。当然、奴らはお前の事も知っていたし。うちは弟まで地味に強いって、結構有名だったんだぞ!」
言いながら次男は今更なのに、何故か胸を張りながら俺に対して“えっへん!”と、威張ってみた。しかし、上のアニキは苦虫を潰したような顔をしている。
「でも、まあやめとけよ。これから俺たちは華々しく音楽シーンにデビューするんだぜ?なのにメンバーの弟がホモって!」
「いや、いや!ありえないっしょ!無理っしょ!ファンの女子がひいちゃうしょ!」
「む、無理なんかじゃ……!」
うちの凶暴なアニキたちが顔を見合わせて俺の恋路を全面的に否定する。だが、いつもは大人しい俺も、こと春名先輩に関しては黙っちゃいられない。
いつか俺はでっかい人間になって、春名先輩を迎えにいくのだ。そして2人は永遠に幸せに……。
アニキたちに反論し、怒鳴ろうとしたその時、2人のアニキが突然苦しみ始めた。
「いでででっ!!」
「痛い!アネキ、何すんだよ!」
アニキたちの顔をアイアンクローで締め付けたのは、我が家の女王であるアネキだった。そのままアニキ2人を投げ飛ばし、アネキは俺の襟元を掴んでいった。
「てめえらグダグダとつまらない事、言ってんじゃねぇ!男だろうが女だろうが、愛は愛だ!……なあ、ソイツの事、本気で好きなんだろう?」
「あ、ああ……!」
「ならちゃんとケジメをつけな。明日の晩、アタシ達は勝負を賭けたツアーに出る。今はアタシ達にとって大事な時期だ。中途半端な気持ちで演奏されたくないからな!」
そう……明日からインディーズで発売した新曲を引っさげて、俺たちは全国ツアーへ出るのだ。地元へ帰って来るのはひと月後の予定だった。
それに先輩だってこの祭りが終わったら、またどこか別のお祭り会場へと行ってしまうだろう。いつかビッグになったら迎えに行くなどと偉そうに言っているが、本当の所、今度いつ会えるかなんてわからないのだ。
だから先輩に告白するなり、せめて連絡先を聞いておく必要がある。
長年の想いを俺は先輩へ告げる事が出来るのだろうか。いや、このタイミングを逃したら一生、後悔するに違いない。
こうしてアネキが俺の背中を押してくれた事は素直に嬉しかった。
「明日、お前のバイトが終わったら、迎えに行くからな。そのままツアーへ出る。0時だ!0時に神社の前で待ち合わせだ。1分でも遅れたら承知しないからな!」
「わ、わかった!」
「それまでにケリをつけておくんだ。わかったか?」
「おう!」
本来なら23時にバイトを終えて迎えにきてもらうはずだった。最初のライブ会場はかなり遠方にある為、0時出発なら翌日のリハーサル時間ぎりぎりにしか到着しないだろう。
まさかアネキがここまで譲歩してくれるとは思わなかったし、俺の恋愛を認めてくれるとは思わなかった。
相手は男だし、元ヤンキーだし、俺たちはプロデビュー間近だし……。
「……アネキ、ありがとうな」
「ふん!……知らねーよ」
俺に礼を言われたアネキは、珍しく照れた様子でぽりぽりと頭をかいた。
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ニイちゃん達は弟であるが故、ボコボコです><;
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